「日本もついに資源大国の仲間入り!?」 そんな期待を抱かせるビッグニュースが飛び込んできました。
2026 年 1 月 12 日、地球深部探査船「ちきゅう」が、静岡県の清水港から南鳥島沖に向けて出港しました。 目的は、海底に眠る「レアアース泥」の試掘。
水深 6,000 メートルという超深海から泥を吸い上げるこの挑戦は、世界初の試みとなります。 この記事では、今回のプロジェクトがなぜ重要なのか、私たちの生活や日本の未来にどんな影響を与えるのかを、わかりやすく解説します。
1. ニュースの概要:深海 6,000m への挑戦
今回のミッションのポイントをまとめました。
- 日時: 2026 年 1 月 12 日 清水港を出港
- 場所: 南鳥島(東京都小笠原村)周辺の排他的経済水域(EEZ)
- 目的: 水深約 6,000m の海底から「レアアース泥」を試験的に採取する
- 期間: 約 20 日間の揚泥試験を予定
- 目標: 1 日あたり 350 トンの泥を採取することを目指す
「ちきゅう」は、もともと海底深くを掘削して地震のメカニズムなどを研究するための船ですが、その高い技術力が今回の資源開発にも活かされています。
そもそも「レアアース」って?
「産業のビタミン」とも呼ばれるレアアース(希土類)。 ハイブリッド車や電気自動車(EV)のモーターに使われる強力な磁石、LED、スマートフォンなど、現代のハイテク製品には欠かせない物質です。
2. なぜ今、「南鳥島」なのか?
実は、南鳥島周辺の海底には、世界需要の数百年分とも言われる膨大な量のレアアースが眠っていることが、近年の調査でわかっています。 推定埋蔵量は約 1,600 万トン以上。その経済価値は、現在の価格で約 165 兆円(日本の国家予算の約 1.5 倍!)にも上ると試算されています。
しかも、ここで見つかった「レアアース泥」には、特に希少価値の高い「重レアアース(ジスプロシウムやテルビウムなど)」が豊富に含まれています。 これらは現在、中国などごく一部の国でしか産出されていません。

3. 世界が注目!各国との関係はどうなる?
このニュースは、単なる資源発見にとどまらず、世界のパワーバランスを変える「ゲームチェンジャー」になる可能性があります。
🇨🇳 中国の反応:強い警戒感
現在、世界のレアアース生産の約 6 割、精錬の 9 割を握る中国。 レアアースを外交カード(資源の武器化)として使ってきた歴史があるため、日本のこの動きには強い警戒を示しています。 中国メディアでは「日本の技術が進めば、中国の優位性が失われる」といった報道も見られ、周辺海域での独自の調査活動を活発化させています。
🇺🇸 アメリカの反応:強力なバックアップ
対照的に、アメリカは日本との連携を強化しています。 2025 年の日米首脳会談(高市・トランプ会談)でも、南鳥島での共同開発に向けた合意がなされました。 アメリカも中国依存からの脱却(フレンドショアリング)を急いでおり、日本のレアアース開発は日米同盟の経済安全保障における要と位置づけられています。
4. 株式市場への影響と注目銘柄
「国策に売りなし」という格言通り、株式市場でもこの巨大プロジェクトに関連する企業への注目度が高まっています。特に 2025〜2026 年は試験の進展に伴い、以下のセクターが話題になりそうです。
- 海洋掘削・プラント関連:
- ENEOS ホールディングス: 子会社を通じて海洋掘削に関与。
- 三井海洋開発 (MODEC): 浮体式生産設備の世界的リーダー。
- エンジニアリング・技術:
- 東洋エンジニアリング: 深海からの回収システム技術に関与。
- IHI: 海底資源探査システムや海流発電などで技術を持つ。
- 資源開発:
- 石油資源開発 (JAPEX)、INPEX: 長年の資源開発ノウハウを活用。
※これらはあくまで関連銘柄の一部であり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資は自己責任で行いましょう。
5. 私たちの生活はどう変わる?
「海底の泥なんて生活に関係ないでしょ?」と思うかもしれませんが、実は大ありです。
- ハイテク製品の価格安定: スマホ、EV、エアコンなどの高性能化に不可欠なレアアース。供給が安定すれば、資源価格の高騰による製品の値上げリスクを減らせます。
- 経済の安定: 資源輸入国から「資源輸出国(あるいは自給国)」へ。莫大な国富が生まれれば、長期的には日本の経済力底上げに繋がります。
- 地政学リスクの低減: 「資源を止められるかも」という脅しが効かなくなるため、外交的にも余裕が生まれ、より安定した社会情勢が期待できます。
6. 地球環境への悪影響はないの?
深海 6,000m を掘り返すことについて、環境への懸念の声も上がっています。
- 生態系への影響: 深海には独自の生態系があります。泥を巻き上げることで(懸濁)、生物に影響が出る懸念があります。
- 対策技術: 今回のプロジェクトでは、「閉鎖型循環システム」という技術が開発されています。これは、泥を吸い上げる際の漏れを最小限に抑え、余分な泥を海中に撒き散らさないようにする仕組みです。
- モニタリング: 試験期間中も厳しい環境モニタリングが実施され、環境負荷が許容範囲内かどうかが常にチェックされます。
「資源は欲しいけれど、海も守りたい」。 このバランスをどう取るかが、技術者たちの腕の見せ所となっており、日本が世界に誇れる環境配慮型採掘モデルを作れるかが鍵となります。
7. 実用化はいつ?今後のロードマップ
今回の試掘が無事に成功すれば、政府は2027 年度以降に民間企業主導での商業採掘を目指すとしています。
- 2026 年: 深海 6,000m での揚泥試験(今回)
- 2027 年: 日量 350 トン規模のパイロット試験
- 2028 年以降: 商業化(社会実装)スタート
中国は「採掘より精錬が難しい」と指摘していますが、日本は「オールジャパン」体制でこの壁に挑んでいます。
8. 筆者の感想:資源大国・日本への期待
今回のニュースを調べていて、一人の日本人として非常にワクワクしました。
- 日本もついに「資源を持つ側」に回るなんて、まるで夢のようです。これまで「資源がない国」と言われ続けてきただけに、このプロジェクトには心から頑張ってほしいと感じています。
- 水深 6,000m という過酷な環境での挑戦は、まさに日本の技術力の結晶。この挑戦が成功し、安定した資源確保が実現すれば、私たちの子供や孫の世代にとって大きな財産になるはずです。
世界初の試みなだけに困難も多いでしょうが、大海原を進む「ちきゅう」の後姿に、日本の明るい未来を重ねずにはいられません。
9. まとめ
地球深部探査船「ちきゅう」の出港は、単なる実験のスタートではなく、日本のエネルギー・資源政策の転換点になるかもしれない大きな一歩です。
- 脱・中国依存: 日米連携で経済安全保障を強化
- 165 兆円の国富: 私たちの生活を豊かにする潜在力
- 環境との共存: 世界初のクリーンな深海採掘モデルへの挑戦
試験の結果が出るのはもう少し先になりますが、成功を祈りつつ、続報を楽しみに待ちましょう! 私たち日本人の生活を支える「宝の泥」が、日の目を見る日が近づいています。
