ウェブサイト運営において、サイトマップの作成やリンク切れのチェックは非常に重要ですが、ページ数が増えると手作業では限界がありますよね。 今回は、そんな悩みを一発で解決してくれるChrome拡張機能「Crawl Sitemap Generator」をご紹介します。
このツールを使えば、あなたのサイトを自動でクロールし、サイトマップの生成だけでなく、CSV形式でのエクスポートやリンク切れチェックまで可能になります。
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Crawl Sitemap Generatorとは?
「Crawl Sitemap Generator」は、指定したURLを起点にウェブサイト内のリンクを辿り(クロール)、サイト全体の構造を解析してくれるGoogle Chromeの拡張機能です。 特に優れた点は、単なるXML生成だけでなく、ExcelやGoogleスプレッドシートで扱えるCSV形式での出力に対応していることです。
主な特徴
- 高速クロール: 大量のページもスピーディーに解析します。
- 階層構造の可視化: サイトのディレクトリ構造を一目で把握できます。
- CSV/Excel出力: URL一覧、タイトル、ステータスコードなどをまとめたデータをダウンロード可能。
- 外部リンク・リンク切れ抽出: 外部への発リンク一覧や、404エラー(リンク切れ)ページも検出可能。
基本スペック
まずは客観的な製品情報をまとめておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 拡張機能名 | Crawl Sitemap Generator |
| 開発者 | mount.jp (o.cext) |
| 価格 | 無料 |
| 対応ブラウザ | Google Chrome |
| 主な機能 | クローリング、サイトマップ生成、CSVエクスポート、リンク切れチェック |
| 入手先 | Chrome ウェブストア |
インストールと使い方
使い方は非常にシンプルです。3ステップで完了します。
STEP 1. インストール
まずはChromeウェブストアから拡張機能をインストールしましょう。
STEP 2. クロール開始
インストールしたら、ブラウザのツールバーにあるアイコンをクリックします。そして、解析したいサイトのトップページURLを入力し、「Start」ボタン(または同様の開始ボタン)を押すだけです。
STEP 3. 結果の確認と出力
クロールが完了すると、サイト構造がツリー状に表示されます。 この画面で「Export」機能を使うことで、目的に合わせた形式でデータをダウンロードできます。
出力結果のイメージ: このように、URL、タイトル、階層などが一覧化されます。これをExcelやGoogleスプレッドシートに貼り付ければ、あっという間にサイト管理台帳の完成です。

こんなシーンで大活躍!
私が実際に使ってみて便利だと感じた活用シーンをいくつか紹介します。
1. サイトリニューアル時の現況調査
リニューアル案件では「今のサイトにどんなページが何ページあるか」を把握するのが第一歩です。手動でリストを作るのは大変ですが、このツールなら数分で全ページリストが手に入ります。
2. 競合サイトの分析
「競合サイトはどんな記事を書いているのか?」「どんなディレクトリ構造でSEO対策をしているのか?」を知りたい時、競合のURLを入れてクロールすれば、その構造が丸裸になります。
3. 定期的なリンク切れチェック
CSV出力にはHTTPステータスコードも含まれます。「404」でフィルタリングすれば、リンク切れを起こしているページを即座に特定し、修正することができます。ユーザー体験(UX)の向上に直結する重要な作業です。
使用上の注意点
非常に強力なツールですが、いくつか注意点もあります。
- サーバーへの負荷: 高速でクロールを行うため、対象のサーバーに一時的に負荷がかかる可能性があります。自分の管理サイト以外を調査する場合は、常識的な範囲で行いましょう。
- 動的コンテンツの制限: JavaScriptで生成される複雑なリンク構造などは、完全に取得できない場合があります。
- 大規模サイトの場合: ページ数が数万を超えるような巨大サイトの場合、メモリ不足や時間切れで動作が重くなることがあります。
まとめ
「Crawl Sitemap Generator」は、Web制作者やブロガー、SEO担当者にとって必須級のツールです。 特に「サイトの全容をCSVでリスト化したい」というニーズには最適解と言えるでしょう。完全無料で使えるので、ぜひ一度試してみてください。あなたの作業効率が劇的に向上するはずです!