働く 2025-12-11

【Figma AI】「実質使い放題」は終了?新クレジット制限の仕組みと3,000クレジットでできること

これまでベータ版として「実質使い放題」だった Figma AI。 バナー作成やプロフィール画像生成、ダミーテキストの流し込みなど、Gemini 3 Pro 搭載の高性能AIをタダで使い倒していたデザイナーも多いのではないでしょうか?

しかし、ついに「AIクレジット(使用制限)」の詳細な仕様とスケジュールが発表されました。

詳細な公式発表はこちら(英語):
Updates to AI credits in Figma | Figma Blog

「え、もう制限かかるの?」「3,000クレジットってどのくらい?」 そんな不安を持つFigmaユーザー(特にプロフェッショナルプラン利用者)のために、今回の変更点と「ぶっちゃけこれからどうなるの?」をわかりやすく解説します。

1. 決定した「AIクレジット」の上限ルール

発表されたプランごとのクレジット付与数は以下の通りです。

プラン シートタイプ クレジット上限 備考
Starter (無料) - 1日 制限あり 一定回数使うと翌日までロック
Professional フルシート 3,000 / 月 今回の焦点
Organization フルシート 5,000 / 月
Enterprise フルシート 5,000 / 月

AIクレジット上限(プラン別)

多くのフリーランスや制作会社が利用している「Professionalプラン(フルシート)」では、月間3,000クレジットが付与されます。

これが「多い」のか「少ない」のか、ピンと来ないですよね。シミュレーションしてみましょう。

2. 3,000クレジットで「何」が「どれくらい」できる?

Figma公式の情報や海外の検証によると、3,000クレジットの使用感はおおよそ以下のようになります。

「Make Designs(デザイン生成)」なら…

プロンプトからUIドラフトを一発生成するような重たい処理の場合。 消費量は大きく、月に約50〜70回程度と言われています。

  • 1回あたり:約40〜60クレジット消費(推定)
  • 1日あたり:2回 程度

「とりあえずAIで案出し!」を毎日ガンガンやるには、少し心許ない数字です。

「Make Image(画像生成)」をメインで使うなら…

バナーの背景やダミー画像など、画像生成のみを利用する場合。 UI生成よりは軽いですが、それでも画像生成はコストがやや高めです。 仮に1回あたり15〜20クレジット(推定)と仮定すると、以下のようになります。

  • 月間:約150〜200枚
  • 1日あたり:5〜7枚

Midjourneyのように「何十枚も出して厳選!」という使い方は厳しそうです。 「アタリ画像」として数枚出す程度に留めるのが現実的かもしれません。

「便利ツール(リライト・翻訳・背景削除)」なら…

一方で、以下のような軽い処理であれば、もっと回数をこなせます。

  • テキストのリライト / 翻訳
  • 背景削除

これらは消費クレジットが比較的少ないため、日常業務の補助として使う分には、月の途中で使い切る心配はそこまでなさそうです。 (※具体的な消費レートは正式なドキュメントで変動する可能性があるため、あくまで目安です)

3,000クレジットでできること(目安)

3. 【朗報】「課金制限」は2026年3月まで来ない

「げっ、今月もう3,000超えちゃいそう…」と焦った方、ご安心ください。 ここが今回の最重要ポイントです。

有料プラン(フルシート)の「クレジット上限による停止」は、2026年3月18日まで行われません。

Soft Enforcement (〜2026/3/18) 上限(3,000)を超えても、AI機能が停止することはありません。「使いすぎですよ」という通知が来る程度で、実質的には使い続けることができます。

つまり、あと数ヶ月はこれまで通り「実質使い放題」が続くということです(※Starterプランは即時制限対象なので注意)。

4. クレジット残量は確認できる?

「じゃあ今どれくらい使ってるの?」というのが気になるところですが、ユーザーが自分の残クレジットをリアルタイムで確認する機能は、現時点では明確に確認できていません(2025年12月時点)。

「管理者はチームのAI使用量を確認できる」ようになります。

会社でFigmaを使っている場合、上司や管理部門に「あいつAIで画像作って遊んでるな…」というのがバレてしまう可能性があります(笑)。 業務外での過度な生成遊びは、ほどほどにしておいた方が良さそうです。

まとめ:今のうちにAIを使い倒して「勘所」を掴もう

  • Proプランは月3,000クレジット(UI生成なら月50回程度)
  • 有料シートなら2026年3月までは制限なし(ソフトリミット期間)
  • 管理者は使用量を見れる(バレる)

2026年春の「完全制限開始」までは、まだ猶予があります。 今のうちに「どの作業にAIを使うと効率が良いか?」「どこでクレジットを節約すべきか?」の感覚を掴んでおくのが、賢い使い方と言えそうです。