これまでベータ版として「実質使い放題」だった Figma AI。 バナー作成やプロフィール画像生成、ダミーテキストの流し込みなど、Gemini 3 Pro 搭載の高性能AIをタダで使い倒していたデザイナーも多いのではないでしょうか?
しかし、ついに「AIクレジット(使用制限)」の詳細な仕様とスケジュールが発表されました。
詳細な公式発表はこちら(英語):
Updates to AI credits in Figma | Figma Blog
Figma AIが来年からクレジット制に移行予定
— ❖ ken|旅するデザイナー (@ken_tbdz) December 10, 2025
実質「使い放題」が終了へ
▪️いつから?
・AI追加クレジット購入:2026年3月11日〜
・クレジット上限の正式適用:2026年3月18日〜
▪️月間クレジット上限
・スターター(無料プラン):500*
・プロフェッショナル:3,000
・ビジネス:3,500… https://t.co/eNnBLMDTCi pic.twitter.com/f9uhf7DMN3
「え、もう制限かかるの?」「3,000クレジットってどのくらい?」 そんな不安を持つFigmaユーザー(特にプロフェッショナルプラン利用者)のために、今回の変更点と「ぶっちゃけこれからどうなるの?」をわかりやすく解説します。
1. 決定した「AIクレジット」の上限ルール
発表されたプランごとのクレジット付与数は以下の通りです。
| プラン | シートタイプ | クレジット上限 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Starter (無料) | - | 1日 制限あり | 一定回数使うと翌日までロック |
| Professional | フルシート | 3,000 / 月 | 今回の焦点 |
| Organization | フルシート | 5,000 / 月 | |
| Enterprise | フルシート | 5,000 / 月 |

多くのフリーランスや制作会社が利用している「Professionalプラン(フルシート)」では、月間3,000クレジットが付与されます。
これが「多い」のか「少ない」のか、ピンと来ないですよね。シミュレーションしてみましょう。
2. 3,000クレジットで「何」が「どれくらい」できる?
Figma公式の情報や海外の検証によると、3,000クレジットの使用感はおおよそ以下のようになります。
「Make Designs(デザイン生成)」なら…
プロンプトからUIドラフトを一発生成するような重たい処理の場合。 消費量は大きく、月に約50〜70回程度と言われています。
- 1回あたり:約40〜60クレジット消費(推定)
- 1日あたり:2回 程度
「とりあえずAIで案出し!」を毎日ガンガンやるには、少し心許ない数字です。
「Make Image(画像生成)」をメインで使うなら…
バナーの背景やダミー画像など、画像生成のみを利用する場合。 UI生成よりは軽いですが、それでも画像生成はコストがやや高めです。 仮に1回あたり15〜20クレジット(推定)と仮定すると、以下のようになります。
- 月間:約150〜200枚
- 1日あたり:5〜7枚
Midjourneyのように「何十枚も出して厳選!」という使い方は厳しそうです。 「アタリ画像」として数枚出す程度に留めるのが現実的かもしれません。
「便利ツール(リライト・翻訳・背景削除)」なら…
一方で、以下のような軽い処理であれば、もっと回数をこなせます。
- テキストのリライト / 翻訳
- 背景削除
これらは消費クレジットが比較的少ないため、日常業務の補助として使う分には、月の途中で使い切る心配はそこまでなさそうです。 (※具体的な消費レートは正式なドキュメントで変動する可能性があるため、あくまで目安です)

3. 【朗報】「課金制限」は2026年3月まで来ない
「げっ、今月もう3,000超えちゃいそう…」と焦った方、ご安心ください。 ここが今回の最重要ポイントです。
有料プラン(フルシート)の「クレジット上限による停止」は、2026年3月18日まで行われません。
Soft Enforcement (〜2026/3/18) 上限(3,000)を超えても、AI機能が停止することはありません。「使いすぎですよ」という通知が来る程度で、実質的には使い続けることができます。
つまり、あと数ヶ月はこれまで通り「実質使い放題」が続くということです(※Starterプランは即時制限対象なので注意)。
4. クレジット残量は確認できる?
「じゃあ今どれくらい使ってるの?」というのが気になるところですが、ユーザーが自分の残クレジットをリアルタイムで確認する機能は、現時点では明確に確認できていません(2025年12月時点)。
「管理者はチームのAI使用量を確認できる」ようになります。
会社でFigmaを使っている場合、上司や管理部門に「あいつAIで画像作って遊んでるな…」というのがバレてしまう可能性があります(笑)。 業務外での過度な生成遊びは、ほどほどにしておいた方が良さそうです。
まとめ:今のうちにAIを使い倒して「勘所」を掴もう
- Proプランは月3,000クレジット(UI生成なら月50回程度)
- 有料シートなら2026年3月までは制限なし(ソフトリミット期間)
- 管理者は使用量を見れる(バレる)
2026年春の「完全制限開始」までは、まだ猶予があります。 今のうちに「どの作業にAIを使うと効率が良いか?」「どこでクレジットを節約すべきか?」の感覚を掴んでおくのが、賢い使い方と言えそうです。