「Google 広告を始めたいけれど、設定項目が多すぎて何が正解かわからない……」 「なんとなく設定したら、対象エリア外の人に広告が出て予算が無駄になってしまった」
そんな悩みをお持ちではありませんか?
Google 広告は非常に高機能ですが、その分、初期設定の「落とし穴」も多く存在します。特に、特定の地域でビジネスを展開している店舗や企業の場合、デフォルト設定のまま配信を開始すると、本来のターゲットではない層に広告が表示され、大切な予算を瞬時に使い切ってしまうリスクがあります。
この記事では、2026年現在の最新インターフェースに基づき、「見込み顧客の獲得」を最大化しつつ、「無駄な広告費」を徹底的に抑えるための検索キャンペーン作成手順を、ステップバイステップで解説します。
初心者の方が迷いやすいポイントや、プロが必ずチェックする「隠れた重要設定」も網羅していますので、ぜひ画面を開きながら一緒に設定を進めてみてください。
この記事で解説するゴール
- 目的:お問い合わせや資料請求などの「見込み顧客(リード)」獲得
- ターゲット:特定の地域(市区町村単位)に住んでいるユーザー
- キャンペーンタイプ:検索連動型広告(リスティング広告)
ステップ1:キャンペーンの目標とタイプを選択する
まずは、Google 広告の管理画面にログインし、新しいキャンペーンを作成します。
- 管理画面左側のメニューから「キャンペーン」を選択し、「+新しいキャンペーンを作成」ボタンをクリックします。
- 「キャンペーン目標を選択」画面が表示されます。ここでは「見込み顧客の獲得」を選択します。
- POINT:目標を選択することで、コンバージョン(問い合わせ等)重視の自動最適化機能が働きやすくなります。
- キャンペーンタイプ選択画面で「検索」をクリックします。
- 「目標とするコンバージョン」が表示されます。事前に設定したコンバージョンアクション(例:フォーム送信完了)が含まれているか確認し、「続行」をクリックします。
注意: コンバージョン設定がまだの場合は、先に「ツールと設定」>「測定」>「コンバージョン」から設定を行うことを強くおすすめします。コンバージョン計測なしでの運用は、羅針盤のない航海と同じです。
ステップ2:単価設定(予算の使い道を決める)
次に、入札戦略(どのような基準で広告費を払うか)を決定します。
- 「重視している要素」として「コンバージョン」を選択します。
- 「目標コンバージョン単価を設定」のチェックボックスは、最初は外したまま(空欄)にします。
- なぜ?:運用開始直後はAIに学習させるためのデータがありません。最初から単価を厳しく制限すると、広告が全く表示されないリスクがあるためです。まずは制限なしでデータを溜め(2〜3週間)、その後に目標単価を設定するのがセオリーです。
- 「次へ」をクリックします。
ステップ3:ネットワークと地域設定(最重要!)
ここが予算の無駄遣いを防ぐための最大の山場です。デフォルト設定のまま進まないように注意してください。
1. ネットワーク設定
- Google 検索パートナー:チェックを入れたままでOKです(質の良い提携サイトにも表示されます)。
- Google ディスプレイネットワーク:必ずチェックを外してください!

警告:ディスプレイネットワークの罠 ここのチェックを入れたままにすると、検索結果だけでなく、Googleが提携する無数のブログやアプリにも画像バナー等の枠で広告が出てしまいます。「検索している意欲の高い人」に絞りたい場合、これは予算の分散(無駄遣い)につながるため、検索キャンペーンではオフにするのが鉄則です。
2. 地域設定
特定の地域(例:〇〇市)だけでビジネスをしている場合は、絶対に設定が必要です。
- 「別の地域を入力する」を選択します。
- 配信したい「市区町村名」を入力し、候補から選択します(例:浜松市、磐田市など)。
【プロのこだわり設定】 ここで「地域のオプション」という小さなリンクをクリックして開いてください。
- 目標(ターゲット):デフォルトでは「所在地や関心を示しているユーザー(推奨)」になっていますが、「所在地:ターゲット地域にいるユーザー」への変更を強く検討してください。
- 「所在地や関心」:その地域にいなくても、その地域に「関心」がある人(例:東京にいて「浜松 観光」と検索する人)にも出ます。観光業ならOKですが、地元のリフォーム屋さんが東京の人に広告を出しても意味がありません。これを防ぐには「所在地」のみに絞ります。
ステップ4:キーワードと広告の作成
1. キーワード設定
ユーザーがどんな言葉で検索した時に広告を出したいかを設定します。
- 自社のサービスに関連するワードを入力します(例:「浜松 リフォーム」「屋根修理 おすすめ」など)。
- マッチタイプの最新仕様に注意しましょう。
- 現在、従来の「部分一致」は、AIによる検索意図の理解を重視したインテントマッチへと進化しています。
- 最初は「フレーズ一致」がおすすめ:キーワードを
" "で囲む(例:"浜松 リフォーム")設定です。インテントマッチは強力ですが、地域限定ビジネスの場合、初期段階では意図しない広がりを抑えるためにフレーズ一致から始めるのが無難です。 - インテントマッチの活用:十分なデータが溜まり、AIの学習が進んできたら、インテントマッチ(旧 部分一致)に切り替えることで、自分では思いつかなかった「成約に近いキーワード」をAIが見つけて自動でマッチングしてくれるようになります。
2. 広告文の作成
検索結果に表示される「見出し」と「説明文」を作成します。

- 最終ページURL:ランディングページのURLを入力します。
- 広告見出し:最大15個設定できます。Googleがベストな組み合わせを自動テストしてくれるので、できるだけ多く(目安は9個以上)入力しましょう。
- 説明文:サービスの強みやキャンペーン情報を具体的に書きます。
Tips:AIチャットを活用しよう 魅力的な見出しを15個考えるのは大変です。そんな時は、ChatGPTやGeminiなどの生成AIにこう投げかけてみましょう。 「〇〇というサービスのGoogle検索広告の『見出し(半角30文字以内)』を15個、『説明文(半角90文字以内)』を4個考えてください。ターゲットは30代の主婦で、安心感を訴求したいです」 これだけで、かなり精度の高い案が手に入ります。
ステップ5:予算確認と公開
最後に、1日あたりの平均予算を設定します。
- 予算:月額予算 ÷ 30.4日 の金額を入力します(例:月3万円なら、1日1000円)。
- すべての設定を確認し、赤字のエラーが表示されていなければ「キャンペーンを公開」をクリックします。
これで設定は完了です!お疲れ様でした。
まとめ:運用開始後にやるべきこと
設定して終わりではありません。広告配信が始まったら、以下の点を定期的にチェックしましょう。
- 検索語句レポート:実際にどんなキーワードで検索されてクリックされたかを確認し、無関係な語句は「除外キーワード」に登録する(これが予算節約の鍵です!)。
- コンバージョン計測:正しく問い合わせが計測できているか、実際にテスト送信して確認する。
最初は誰もが不安ですが、この手順通りに設定すれば、大きな失敗(予算の浪費)は防げます。まずは少額からスタートして、徐々に効果を検証していきましょう。