「いつかはルンバ」 そう憧れていた時期が私にもありました。でも、現実は厳しかった。
性能が良いのはわかるけれど、どうしても価格が高すぎて手が出ない。 そんな私が泣く泣く(?)選んだのが、ECOVACS(エコバックス)のDeebotでした。
ところが、2025年12月14日。衝撃的なニュースが飛び込んできました。 「ルンバのiRobot、連邦破産法11条を申請」。
まさかあのルンバが…と驚きを隠せません。 今回は、なぜ私が当時ルンバではなくECOVACSを選んだのか、その理由と両者の比較、そして今回のニュースについてまとめます。

衝撃のニュース:iRobotが経営破綻
まずはニュースの整理から。 報道によると、ルンバの製造元である米iRobot社は、2025年12月14日に連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請しました。
なぜ破産したの?
主な原因は以下のようです。
- Amazonによる買収の失敗: 2024年初頭に予定されていたAmazonによる大型買収が破談になったことが決定打に。
- 競争の激化: 低価格で高性能な中国メーカー(ECOVACSやRoborockなど)の台頭。
- コスト増: 製造コストの上昇や関税の影響。
今後は中国のロボット企業「Shenzhen PICEA Robotics」などの支援を受けて経営再建を目指すとのこと。 ユーザーとしては「今後のサポートはどうなるの?」と不安になりますが、とりあえず事業や製品サポートは継続されるようです。
私がECOVACS Deebotを選んだ理由
当時、私がロボット掃除機を検討していたとき、もちろん第一候補はルンバでした。 「ロボット掃除機=ルンバ」というブランド力は圧倒的でしたから。
しかし、スペックと価格を並べて比較したとき、ある事実に気づいてしまったのです。
「ECOVACS、ルンバの半額でそれ以上の機能ついてない…?」
徹底比較:ECOVACS vs ルンバ(個人的見解)
私が購入時に比較したポイントをざっくり表にしてみました。 (※当時のミドル〜ハイエンドモデルでの比較イメージです)
| 比較項目 | ルンバ(iRobot) | Deebot(ECOVACS) |
|---|---|---|
| 価格 | 高い(10万円〜20万円コース) | 高コスパ(同性能ならルンバの半額〜7割) |
| 水拭き機能 | 上位機種のみ搭載(当時は弱かった) | 標準搭載が多く、回転モップなど強力 |
| マッピング | カメラ重視(PrecisionVision) | LiDAR(レーザー)重視で爆速作成 |
| ステーション | ゴミ収集は優秀だが、モップ洗浄は後発 | 全自動(ゴミ収集+モップ洗浄・乾燥)が早い段階で普及 |
| ブランド | 安心感・知名度No.1 | 中国メーカー(少し不安あり?) |
決め手は「全自動ステーション」と「水拭き」のコスパ
特にロボット掃除機に求めていたのは「床掃除からの完全な解放」でした。 ゴミを吸うだけじゃなく、水拭きもしてほしい。そして、そのモップを自分で洗うのは嫌だ。
この要望を叶える「全自動ステーション(ゴミ収集+モップ洗浄+乾燥)」付きのモデルを探すと、 ルンバの最上位機種はとんでもない値段でしたが、ECOVACSなら手が届く価格だったのです。
「ルンバは高嶺の花、Deebotは庶民の味方」 そんな印象を持ち、私はECOVACSをお迎えしました。
実際にECOVACSを使ってみて
結果として、この選択は大正解でした。
- マッピングが正確: レーザーセンサーのおかげか、部屋の間取りを正確かつ高速に把握してくれます。
- 水拭きが気持ちいい: フローリングがサラサラになります。
- アプリも普通に便利: エリア指定やスケジュール設定など、必要な機能は十分でした。
「ルンバじゃなきゃダメだ」というシーンは、私の生活環境(フローリングメイン、ペットなし)では正直ありませんでした。
まとめ:高機能・低価格の波には逆らえなかった?
今回のiRobotのニュースは残念ですが、消費者として「良いものを安く買いたい」と思うのは自然なこと。 ECOVACSやRoborockなどのメーカーが、圧倒的なスピードで「高機能・低価格」な製品を出し続けた結果が、今の市場シェアに繋がっているのだと実感します。
これからロボット掃除機を買う人へのアドバイスとしては:
- ブランド名だけで選ばない: 必要な機能(特に水拭きや自動メンテ)で比較する。
- コスパ重視ならECOVACSは優秀: サポート体制も日本法人があるので比較的安心。
- ルンバファンは今が買い時かも?: 再建に向けてセール等があるかもしれませんし、ブランドへの愛着があるなら応援するのもありです。
最後に、私がDeebotを選んだことは、「賢い節約」だったと改めて自信を持ちました。 iRobotも素晴らしい技術を持った会社なので、なんとか復活してほしいですね。
詳細情報:ECOVACS(エコバックス)について
もしECOVACSに興味を持った方向けに、基本的な情報をまとめておきます。
- メーカー名: ECOVACS ROBOTICS(エコバックスロボティクス)
- 本社: 中国(日本支社:エコバックスジャパン株式会社)
- 主な製品シリーズ:
- DEEBOT Xシリーズ: 最先端技術を搭載したフラッグシップ。全自動クリーニングステーション搭載。
- DEEBOT Tシリーズ: 高性能とコスパのバランスが良い売れ筋モデル。
- DEEBOT Nシリーズ: 基本機能を抑えたエントリー〜ミドルクラス。初めての方におすすめ。
- サポート: 日本国内にコールセンターあり。修理受付対応。
- 公式サイト: ECOVACS Japan 公式サイト
※記事内の情報は2025年12月時点のものです。最新の製品仕様やキャンペーン情報は公式サイトをご確認ください。