暮らす 2025-12-06

【豊川】無料で楽しめる!「シジミ狩り」で川の恵みを堪能してきた体験レポート

愛知県を流れる一級河川、豊川(とよがわ)。 実はここ、知る人ぞ知る「シジミ狩り」の名スポットなんです。

「シジミといえば島根の宍道湖じゃないの?」と思うかもしれませんが、豊川の水質も全国トップクラス。 ここで採れるシジミは身がぷっくりして美味しいと評判です。

しかも、無料で楽しめます!

※注意: 本記事は豊川河口エリアでの体験談です。上流など場所によっては漁業権が設定されている場合があるため、必ず現地の看板やルールに従ってください。また、貝毒などの情報も自治体HP等で事前に確認することをおすすめします。

今回は、家族で豊川のシジミ狩りに行ってきた体験談とともに、ポイントやルール、美味しく食べるコツをご紹介します。

豊川でのシジミ狩りの様子

宝探し気分!豊川でシジミを採ろう

シジミ狩りの魅力は、なんといっても「宝探し」のようなワクワク感です。 熊手で川底の砂をザクッとかいて、その中から黒い宝石のようなシジミを見つけた時の喜びは大人も子供も病みつきになります。

シジミを探す様子

ベストシーズンとタイミング

特に暖かくなってくる4月〜5月頃は、アウトドアにも最適です。 注意点として、川の干潮時間は海よりも少し遅れます。海が干潮になってから30分〜1時間後くらいが、川の水が一番引くタイミングです。

狙い目のポイント

実際にやってみて分かった、おすすめのポイントはこちら。

  1. 手前の川沿い・橋の下 水深が浅く、流れも穏やかなのでファミリー向け。子供と一緒にぱちゃぱちゃ遊びながら探せます。

    川遊びを楽しむ子供たち

  2. 奥の石ゾーン 少し難易度は上がりますが、大きいシジミを狙うならこちら。足場が悪いので要注意ですが、収穫量は期待できます。

    ※今回は家族4人で2時間ほど楽しみ、大小合わせて約1kg(大きめのボウル山盛り一杯分)も採れました!

採れたてのシジミ

必要な道具と服装

特別な道具は必要ありませんが、これがあると便利です。

  • 熊手(くまで):100均のものでOK。※網付きの大きな漁具は禁止されています。
  • バケツ・ザル:採ったシジミを入れるため。
  • 長靴またはマリンシューズ:川底には石や貝殻があるので、素足は危険です。
  • 日焼け止め・帽子:川面は照り返しが強いので、紫外線対策は万全に。

さらに、持ち帰り用として以下も必須です!

  • クーラーボックス&保冷剤:特に暑い時期は必須。鮮度を保つために冷やして持ち帰りましょう。
  • 空のペットボトル:現地の水(泥以外)を入れて持ち帰ると、家での砂出しに使えます(水道水だと塩分調整が必要ですが、現地の水ならそのままでOK!)。

シジミ狩りの道具(熊手など)

ちなみに、中腰の姿勢が続くので腰に来ます(笑)。 折りたたみイスを持っていくか、時々休憩しながら楽しんでくださいね。

採った後の楽しみ:砂出しと調理

家に帰ってからも楽しみは続きます。 豊川のシジミは「ヤマトシジミ」が多く、旨味たっぷりです。

砂出しの裏技

  1. 塩水につける:水に対して1%程度の塩水を作ります。
  2. ハチミツを一滴:これ、裏技です!ハチミツを入れると栄養を吸おうとして活発に動き、砂をよく吐き出すそうです。
  3. 暗くして静置:新聞紙などを被せて3〜4時間(できれば一晩)置きます。

おすすめの食べ方

断然おすすめなのが「お味噌汁」! シジミから出る出汁が濃厚で、五臓六腑に染み渡ります。シジミに含まれる「オルニチン」は肝臓にも良いので、お酒好きのお父さんにも嬉しいですね。

食べきれない場合は、砂出し後に冷凍保存するのがおすすめ。 冷凍することで細胞が壊れ、旨味成分がさらにアップしますよ。


豊川シジミ狩りの基本情報とルール

楽しく遊ぶために、ルールを守ることも大切です。

項目 詳細
場所 豊川(吉田大橋より下流エリア)
料金 無料
アクセス 【電車】JR飯田線「下地駅」から徒歩15分ほど
【車】豊橋公園(吉田城)側からもアクセス可
駐車場 あり(豊川公園周辺や河川敷の駐車スペースを利用)
トイレ 公園周辺にあり
採取可能エリア 吉田大橋より下流
※上流は漁業権が設定されているため採取禁止
禁止事項 ・1cm以下の稚貝の持ち帰り(リリースしましょう)
・ジョレンなど大型漁具の使用

※ルールは愛知県の漁業調整規則に準じます。 詳細なルールや道具の制限については、以下の愛知県公式サイトをご確認ください。

注意点とアドバイス

  • 安全第一:夢中になって奥に行き過ぎないようにしましょう。特にお子さんからは目を離さないでください。
  • マナー:ゴミは持ち帰る、小さい貝は川に返すなど、自然を大切にしましょう。

まとめ

豊川でのシジミ狩りは、「自然遊び」と「食育」が同時にできる最高のレジャーでした。

自分で採ったシジミを食べる経験は、子供にとっても特別な思い出になります。 次の晴れた週末は、家族みんなで豊川へ出かけてみませんか?

心地よい風を感じながら、宝探し気分で川の恵みを楽しみましょう!