「ジュニア NISA が終わって、子どもの教育資金どうしよう……」 「自分の NISA 枠を使うしかないの?」
そんな悩みを抱える子育て世代に、ビッグニュースが飛び込んできました。 政府・金融庁が、新たな未成年者向け NISA(仮称:こども支援 NISA)の創設に向けて動き出しています。
早ければ2026 年度、あるいは 2027 年 1 月からの開始が噂されるこの新制度。 「ジュニア NISA の単なる復活」ではなく、使い勝手が劇的に向上した「神改正」になる可能性が高いです。
この記事では、2025 年 12 月時点で判明している「こども NISA」の最新情報と、それを踏まえた「今、私たちがどう動くべきか」の最適解を解説します。

1. 「こども NISA(仮)」の全貌!何が変わる?
金融庁の要望や税制調査会の議論から見えてきた、新制度のスペックは以下の通りです。
🎉 新・こどもNISA(案)の基本スペック
- 対象年齢:0歳 ~ 18歳(成人するまで)
- 年間投資枠:60万円(月5万円)
- 非課税保有限度額:総額 600万円
- 非課税期間:無期限(恒久化)
- 対象商品:つみたて投資枠と同様(長期・積立・分散に適した投信)
- 払い出し:柔軟化の方向で調整中(12歳~、または教育資金ならOKなど)
ここが凄い!ジュニア NISA からの進化点
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非課税期間が「無期限」に! ジュニア NISA は「5 年間」という縛りがあり、継続管理勘定への移行など制度が複雑怪奇でした。新制度は成人の新 NISA と同じく「無期限」。一度買えば、子どもが大人になるまでずっと非課税で放置できます。
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ちょうどいい「月 5 万円」の枠 年間 60 万円(月 5 万円)という設定は、児童手当の拡充分などを積み立てるのに絶妙なラインです。「教育資金として 600 万円あれば、大学費用も安心」という現実的な設計になっています。
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「使いにくさ」の解消 最大の懸念点だった「18 歳ロック(引き出し制限)」が見直されています。「中学入学時(12 歳)から引き出し OK」などの案が出ており、以前より使い勝手が良くなることは確実です。
2. 開始はいつ?2026 年?2027 年?
現在の議論の進行具合を見ると、以下のタイムラインが濃厚です。
- 2025 年末: 税制改正大綱で詳細決定(予定)
- 2026 年度中 or 2027 年 1 月: 制度スタート
「まだ先じゃん!」と思うかもしれませんが、投資の世界で 1〜2 年は一瞬です。この「空白期間」をどう過ごすかで、最終的な資産額に差がつきます。
3. 【戦略】新制度待ち?それとも今すぐ動く?
結論から言うと、「新制度を待たずに、今すぐ親の新 NISA で始める」が正解です。その理由と、具体的な立ち回りを解説します。

なぜ「待ってはいけない」のか?
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「時間」こそが投資の最大の味方だから 1 年でも早く始めれば、その分「複利効果」が長く働きます。2027 年まで現金を寝かせておくのは、インフレ(物価上昇)リスクにさらすだけで損です。
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親の NISA 枠には「空き」があるはず 新 NISA の年間投資枠は 360 万円、夫婦で 720 万円です。これを毎年埋め切れる家庭はごく一部。まずはこの「親の枠」を教育資金用として使い倒すのが合理的です。
最強の「二段構え」戦略
最も効率的なのは、以下のステップです。
- 【現在~制度開始まで】 親の「新 NISA(つみたて投資枠)」で、教育資金分の積立を開始する。
- 【こども NISA 開始後】 親の NISA での積立をストップ(または減額)し、浮いた資金で「こども NISA」の積立をスタートする。
- 【将来】 親の NISA に入っている分はそのまま運用継続(または必要なら取り崩し)。子ども名義の資産は、子ども NISA でスクスク育てる。
この方法なら、「親の非課税枠(1,800 万円)」を温存しつつ、家族全体の非課税枠(親+子)を最大化できます。
4. 証券会社はどうする?今のうちに準備を
こども NISA が始まるとき、おそらく「親と同じ証券会社」で開設するのが必須、または圧倒的に便利になります(これまでの未成年口座の例から)。
今のうちに、使いやすいネット証券で親の口座環境を整えておきましょう。
5. まとめ:未来への「予約」をしておこう
「こども NISA」の誕生は、私たち子育て世代への強力な追い風です。
- 年間 60 万円・総額 600 万円の非課税枠がもらえる(予定)。
- 無期限運用で複利効果が最大化。
- しかし、開始を待たずに今から親の NISA で運用を始めるのが合理的。
制度は変わりますが、「早く始めて長く続ける」という投資の王道は変わりません。 まずは親の NISA 設定を見直し、来るべき新制度に備えて「投資余力(入金力)」を高めておきましょう!
